ロシアの富の偏在

ロシアでは10人の株主が株式市場の60%を支配し、最も裕福な26人の資産が国内総生産(GDP)の19%を占めている。

 株式の50%超を所有していれば、事実上、会社の全ての決定権を保有するに等しいのが資本市場。金持ち優位は動かし難い。とはいえ、これはすごいな。10人抑えたらロシア上場企業の半数は抑えられそうだ。ロシアの資本主義移行は1986年のペレストロイカ*1で始まるというか、共産主義の処刑が行われたというか、まあ、若い市場です。
 一番旨味のあった石油や資源を先に抑えたものが勝ちになってしまったと言う事か。
 ユコス(石油会社)の社長がとっつかまったり未だにすったもんだしているけれど、これもマトモな産業がキチンと育ってないせいとも言える。チェチェン紛争だって結局はカスピ海油田の絡みだし。その点、アフガニスタンには石油はない罠。
 共産主義から資本市場原理へと移行した富の再配分問題の行方、面白いテーマだろうけど、彼らには辛い生きるか死ぬかの現実なんだろう。所で、ゴルバチョフってこの間まで現役だったのね……引退2004年5月って。
メモ:二つのゴルバチョフ論
二つともトンガってて面白いかも。

*1:というか、ペレストロイカグラスノスチの有名度の割りに、官僚体制批判の政治改革ノメンクラトゥーラは何で学校で教えないんだろう。85年に対ソビエト戦略でアメリカがサウジに頼み込んで原油価格12ドル位まで暴落を演出して原油収入を落ち込ませロシアの計画経済に止めを刺し、建て直しのためにしょうがなく始めたノメンクラトゥーラの抵抗にあってるときにチェルノブイリでの事故を北欧諸国から「放射能ばら撒くなバカァ!」といわれて初めて知ったというのでキレてグラスノスチ初めて、いよいよ持って公務員(しか居ないんだけど)給与の支払いのために外貨獲得で始まったのがペレストロイカという理解なんだけど