トップ会談でMTFGとUFJ統合に合意

 えらいこっちゃです。メガバンク再編の第二幕、金融機関淘汰の再開かあるいは金融安定シナリオ最後の関門か?裏にあるのは両行の裏にいる三菱、トヨタの自動車関係か?と、勘ぐりたくもなるけれど。ま、店舗網の地域違うし、UFJの中国進出もあるしメリットが無いわけではないが自動車が一番かな。。
 
 取り敢えず、竹中路線の金融再編第二幕として保守的なMTFGによる電撃買収劇は外国人には受けそうだ。問題は、信託銀行の非法人部門をSMBCに売却で基本合意していたのが片付くか、と片付いた場合の合併比率ですかな。

でもこれで苦しむのは住友信託と双日、ダイエーか?

 NYのナスダックヨワヨワでハイテク主力の日経グダグダの中、材料株は強いだろうけど、比例配分でUFJ一株買ってみたのはさてどうなることやら。
 
 不良債権問題に関してはB/Sの問題なわけで、さっさとなくしたほうがいいのは当たり前。問題は過剰融資を単に経済問題とみなしておきながら、いざとなったら政治の問題にすりかえることにのみある。
 財政論に良くある「経済が分かってない」と抜かす評論家の方々だ。場当たり的な財政出動のみを唱え、民間にやらせようとしないのではどんな産業もいずれ潰れる。サミュエルソンの博士号論文だっけか?公共事業が最も景気対策の費用対効果が薄いと証明したのは。
 政治問題化したいのなら、過剰を抑えることと、せいぜい経営・監査(金融庁含む)の責任を取らせること(といっても取りきれないものだが)ぐらいしかやる事は無い。債権貸し出しを強制することでは無く。それに借金を国債に付け替えただけじゃ意味が無い。第一、国債だからってデフォルトしていい訳ではない。借金は悪ではないが、諸刃の剣。問題先送りは金利がかかるし。
 つまり、銀行を半ば官業にしてしまった池田内閣の失敗ともいえる。その失敗にいい加減気付くべきだろうな。金貸しも営利だ罠。

今回のUFJのあきらめをあたしゃ評価するよ。
結論としては損切りは大事、ってことだが。

UFJ劣後債はやぱーり上げてる模様